日本農村医学会特別研究プロジェクトについて


学術委員長  浜田正行

 

昭和27年に設立された日本農村医学会は、その当時貧しく、恵まれない環境におかれた農村において、医療と衛生の改善が農民から熾烈に希求されている実態に立脚して、多面的かつ実践的な性格の学問体系を打ち立てるために発足した学会です。

本学会の取り扱うテーマは、当初農夫症、寄生虫症、農薬中毒、農機具災害等が中心でしたが、社会の変遷・疾病構造の変化とともにがん、心疾患、脳卒中といった3大疾病をはじめ種々の生活習慣病の調査研究に向かっております。

しかし本学会が目的とする、農村における医療と保健に関する問題を調査研究するために平成16年6月から農薬中毒、農機具災害、農村における生活習慣病の3つを特別研究のテーマとして研究プロジェクトを立ち上げ目下調査研究中です。

さらに平成20年10月から、“食”をキーワードに、先ず食生活の実態調査から始め、食の安全、食と疾病などをテーマに第4の「食と健康部会」を立ち上げました。

これらの研究の成果は逐次学会誌に報告発表いたします。ご批判、ご意見をいただければ幸いです。




特別研究プロジェクト実施要領


1.目的・趣旨

 日本農村医学会が目的とする、農村における医療と保健に関するすべての問題の調査、研究を遂行するために、学会員の所属する病院・大学あるいは地域を基盤として、農薬中毒、農機具災害、農村における生活習慣病に関するデータを収集し、このデータベースの構築によって、長期にわたる継続的モニタリングによる住民の安全と健康の管理及び健康増進を推進するために、本プロジェクトを組織する。

2.プロジェクトの主管・構成メンバー

1) このプロジェクトは学術委員会が主管する。
2) 委員には学術委員のほか、他の委員会に属する委員および評議員を参加させることができる。この
  委員会を拡大学術委員会(通称拡大委員会という)と称する。委員は理事会の議を経て、理事長が
  委嘱する。

3.プロジェクトの組織

1) このプロジェクトを実施するために別紙・組織図にしたがって、統括責任者、拠点責任者を置く。
2) 統括責任者は、農薬中毒、農機具災害、農村における生活習慣病の3つの部会を組織しそれを統括
  する。
3) 拠点とは、日本農村医学会支部内規による4つの支部を指し、それぞれの支部に拠点責任者を置く。

4.プロジェクトの活動

1) 各部会は、調査票のフォーマットを作成し、またその改善について検討する。
2) 各部会の統括責任者は、データ収集方策について拠点責任者と協議し、拠点責任者から提出された
  データを収集解析して、その結果を拡大委員会へ建議する。
3) 拠点責任者は、各支部内施設からのデータの効率的収集方策について検討すると共に、期日までの
  データの取りまとめについて責任を持つ。また拠点責任者は、支部内で回収したデータを点検し、内容
  に不備が認められたときは原票作成者に確認してデータを完成し、統括責任者へ報告する。
4) 各支部内の施設は、拠点責任者と協力してデータの検討を行い、内容に不備が認められたときは原票
  作成者に確認するなどして、データの完成を図り、拠点責任者へ報告する。

5.調査対象

1) 調査対象は本学会会員の所属する施設とするが、他に、その施設の所属する地域の他の機関からの
  収集も可とする。
2) 調査票は、学会事務局から毎年5月、9月、1月に各施設宛に送付すると共に、統括責任者、拠点責任
  者および支部会員宛にその旨を報告する。
3) 調査票による報告は、紙ベースとともに電子媒体にて行う。

6.調査結果の報告

1) 学術委員長は、調査・分析状況を理事会に報告する。
2) データは、拡大委員会の管理下に置き、学会事務局が管理・保管する。
3) 調査分析結果は、拡大委員会を経て、毎年定期的に日農医誌に掲載しなければならない。また学会
  ホームページに発表し、広く一般の利用に供するものとする。
4) 3年ごとの集積・分析データは、拡大委員会により論文としてまとめ、日農医誌に掲載する。

7.謝礼

  回収された調査票に対しては、謝礼を支払うものとする。

8.附則

1.この要領は平成16年6月25日から施行する。
1.この要領は平成21年11月1日から施行する。

日本農村医学会特別研究プロジェクト組織図

 




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